COLUMN
2.152016
【車椅子のクッションの選び方】快適生活!クッション図鑑(基本編)
まずは基本知識として、補装具の金額はそれを上限にそれよりも低価格であれば、その分の金額の9割の助成が受けられます。
また、用途に合っていれば合わせた金額を利用できます。
例えば、ゲルウレタンクッション17,000円でクッションカバー防水加工のもの7460円で、クッションの滑り止め1,580円がついていれば合計の26,040円のクッションの助成が受けられます。 ただし、その機能がついていても定価以上の助成が受けられるわけではありません。
クッション(ゴム製)4,000円
さて、ここで衝撃のお知らせです。 これに該当するクッションを車椅子のクッションとして販売することはございません。
と申しますのも、補装具制度自体がすでに歴史のある制度で、以前ゴム製の円座とかを出すことが有ったらしいんですよね。
今は円座自体が褥瘡を予防したり緩和できると言うことが無いと分かっているので、販売することがありません。
※産後や痔などで、円座を使うということはございます。
また、ゴムで出来ているクッション等見つけた場合は、この制度を利用することが出来ます。
クッション(ポリエステル、ウレタン多層)10,000円
写真の製品はタカノクッションRシリーズ 8,500円~10,000円(税別)
(ポリエステル・ウレタン多層)の部分ですが、用途時に耐圧分散力があってこの金額以内のクッションであれば多層でなくとも大丈夫です。
ウレタンやポリエステルなどの素材で出来ている製品が該当します。
低反発ウレタンなどそれなりに耐圧分散力のあるクッションがそろっています。
発赤ができたことがあったり、座ることによりお尻が過敏に痛さを感じたりするときに有効なクッションです。
クッション(ゲル、ウレタン多層)19,080円
写真の製品は アウルREHAクッション 22,000~30,000円(税別)
ゲルはウレタンよりも薄くても耐圧分散力が結構得られる素材です。 足漕ぎなどでクッションをうすくしたいときや、ポリエステル・ウレタン多層よりも耐圧分散力が必要なときに有効です。
厚みのあるゲルのみで出来ている製品もあります重たいですが失禁などでクッションのダメージが無く耐圧分散力は高いです
ウレタン多層よりも、発赤、痛みが強い方向けの製品です。
クッション(バブル開閉式)30,000円
写真の物は、ユーキトレーディングのりフレックス 28,000(税別)
バルブを開閉することにより、クッション中の空気が抜け、クッションの形状が変化する製品。
耐圧分散力はそこそこですが、姿勢保持力が高です。
自走車椅子等を利用する脳麻痺の方や、体を上手く動かせない方が利用すると効果抜群です。
クッション(特殊空気質構造)45,000円
写真のものはROHOクアドトロ 47,000円(税抜)
かなりの耐圧分散能力を持っています。その反面座位保持能力は低めです。脊髄・頚椎損傷の方向きの製品です。
最近では、固めのウレタンなどで姿勢保持がしやすい製品も出ています。
お尻の部分に1cm~1.5cmの空気をうが出来るように空気量を調整します。体重の軽い方などはかなり抜き気味で利用することになりますが、そうしないと方だが安定しないので、正しく使うことが大切です。
フローテーションパッド30,000円・フローテーションパッド3重31,300円
耐圧分散力の優れた、高分子人工脂肪という素材で出来たクッションです。平べったいクッションなので、室内利用がほとんどとなります。
最近では、車椅子のクッションとしてはあまり出なくなりました。
医療現場で寝ている状態の耐圧分散などに主に利用されています。
特殊形状クッション25,750円
耐圧分散よりも、体幹支持を必要とする方向けの製品です。 股を分けたり、お尻を押さえてくれたり、前ずれをしないようにしたり。
座面に保持能力が少しあれば、姿勢が整う方向けの製品です。
オーダーメイドでより体に合ったクッションを作成することも可能です。(弊社工場にて採寸作業必要)
追加機能項目
クッションカバー(防水加工を施したもの)7,460円
失禁や流動食などでクッション内部へのダメージを少なくする機能です。
防水加工を施すとどうしても通気性が犠牲になります。そういった場合は、通気性の良くなるカバーをもう一枚かけることもございます。
※そのカバーにより、耐圧分散力が損なわれたり、滑りやすくならないようにしましょう。
クッション滑り止め部品1,920円
クッションの後ろにゴム状の滑らないようにす素材だったり、マジックテープで動かないようにする機能を追加できます。
おススメのクッションは→クッション選びは大変
最近クッションは値上がりしてきているのですが、補装具制度の金額は据え置き・・・。そろそろ現状にあった変更をしてもらいたい・・・。
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