COLUMN
1.142016
脳性まひ専用自走車いす!?その名はリズムRhythm
本日紹介する車椅子は、「miki」が製造販売するFORCEシリーズ”リズム”です。
障害の特性を考慮して設計された“脳性まひ専用自走車いす”です。
出典:FORCEリズム
今まで、そういった脳性まひ専用という車椅子はなかったのですが、似たような形でオーダーメイドで作成はしたことが多かったです。
そして、先日デモ器を見る機会がありまして、そのテクノロジーに感銘を受けました!
また、こういった専用車が出ると何がいいってやはりコスパです!かっこよさと機能性がいっぺんに手に入ります!
しかも、このリズムはかなりの機能性!その素敵なポイントを少しだけ紹介します!
ポイント1
座面とハンドリムの高さがほぼ同じにすることにより、操作時の肩やひじの曲げを少なくできるようにし、未発達な運動条件でも車いすを操作できるようになっています。
タイプSは本当に同一線上に、タイプMとLは少しだけ座面より離します。 (二分脊椎や脊髄損傷の方はもっと座面より離しています)
脳性まひで肘が上手く動かせない場合は手を伸ばした状態で少しづつこいで行く方が操作がしやすいんですね。
※脳性まひの程度によってもことなりますのでご注意ください。
目安としては普段普通の車椅子だとこぐのにすぐ疲れてしまう方や付随運動が起こりやすい方にはかなりお勧めです。
ポイント2
22インチのハンドリングのみですが、指を守る形状になっています。
脳性まひの子供たちは指がハンドリムとタイヤの間に入り込み、摩擦で怪我などをすることが多々あります。
そういったことの防止にもなりまし、この形状により手にフィットしやすくなるメリットがあります。 反射板もついていて安全性が高いですね!
ポイント3
アクティブバランスシーティングの理論と豊富な臨床においては北海道発祥の理論ですし、そのすばらしさはよく理解しているのですが、このリズムもその理論を元に背シートを設計しています。
骨盤の支持性を高め、股関節・膝関節を屈曲位に保ち、伸展反射が出にく姿勢を実現できます!(マニアックか・・・)
砕いていうと、骨盤が固定され股、ひざ間接が屈曲に保つことにより緊張しづらくなるということです。(お分かりいただけるか・・・)
ポイント4
緊張が入ってしまうと車椅子の寿命って短くなりますよね。 リズムは緊張により壊れやすい部分をあらかじめ強化しているので、そういった心配がないんです!
いかがでしょうか、参考になりましたか?
詳しくは株式会社Mikiメーカーホームページへ→FORCEシリーズリズムのページ
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