COLUMN
9.172026
フルオーダー簡易電動車いす

今回製作したのは、YAMAHAの電動ユニットを搭載した「フルオーダー簡易電動車いす」です。
一般的なオーダーメイドでは難しい条件
ご本人の身体状況だけでなく、使用する車への積載、人工呼吸器をはじめとする医療機器の搭載など、さまざまな条件を確認した結果、一般的な車いすをベースにしたオーダーメイドでは対応が難しいと判断しました。
そこで今回は、既存のフレームに合わせるのではなく、実際に確認・試乗・微調整を繰り返しながら、フレームそのものをフルスクラッチで製作しました。
必要なものを、限られたスペースに

電動ユニットにはYAMAHAを採用。
ミニバンに積載できるサイズに収めながら、
- 人工呼吸器
- 酸素
- 加湿器
- 電動ユニット用バッテリー
- 人工呼吸器用バッテリー
- 点滴ポール
など、日常の外出に必要となる機器を搭載できるよう設計しています。
さらに、これらを搭載した状態でティルト機能も使用可能。
点滴ポールについても、使用時だけでなく収納時や移動時のことまで考え、できるだけスマートに車体へ組み込めるよう工夫しました。
一番大切にしたのは「操作できること」

今回の製作には、サイズや機器の搭載方法、重量バランスなど、たくさんのポイントがあります。
その中でも一番大切にしたのが、ご本人の腕の動きに合わせて、電動車いすのコントローラーを確実に操作できることでした。
単純に「手が届く位置」にコントローラーを取り付ければ良いわけではありません。
腕をどの方向へ動かせるのか。
どこで支えると安定するのか。
どの位置なら無理なく、狙った方向へコントローラーを動かせるのか。
実際の動きを一つひとつ確認しながら、支持する位置や角度、コントローラーの位置を細かく調整しました。
車いすに身体を合わせるのではなく、その方の身体の動きに車いすを合わせていく。
フルオーダーだからこそできる製作です。

COM泉屋では、身体状況だけでなく、生活環境、移動方法、車への積載、必要な機器なども含めて、「実際の生活の中で使えること」を大切に車いすを製作しています。
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