COLUMN
3.12017
車椅子の背シート・座シートはこう作る!(モールドクッション)
弊社は高級品からリーズナブル、フルーオーダーメイドから既製品までと幅広く対応させていただいております。
なぜ幅広く取り扱うようになったのかと言うと、身体状況、製品の納期、金額の3つを考えた時に、お客様に最良をご提供できるからです。
たとえば、既製品だとリーズナブルですし納期も早くなります。 一方、特殊な身体状況には合いません。
フルオーダーメイド(フレームもクッションもすべて弊社で作成)だと、体にぴったりと合わせることが出来ます。一方、納期と費用がかかります。
その中間も可能です、既製品を必要なところだけスペシャルに作り変えることも出来ます。その場合は体にピッタリと合い、納期も費用もそこそこと言うことになります。
その中のどこを狙うかは、まずはお客様の身体状況からになります。 身体状態が特殊な車椅子が必要な場合は時間がかかってもフルオーダーメイドになります。自力で座位姿勢が長時間保てるのであれば既製品がお勧めです。 他さまざまな条件からお客様に最適の車椅子を割り出していきます!
さて、そんな弊社ですが。今日はスペシャルなオーダーメイドクッションの作り方をご紹介いたします。
これがその背クッションです。クッションって普通は平らですよね、写真はお客様の背の形状にピッタリ合わせた背クッションを上から見下ろした感じです。
作り方
クッションの制作方法ですが、弊社ではまずこちらの機械を使い、お客様の背と座の形状型を作成します。
これは採型器と言います。この椅子にお客様に座っていただき、姿勢を整えながらクッションの形を作っていきます。
空気を抜くとその形でクッションが固まり、お客様の形状そのもののクッション方が出来上がりです。
輪切り方法でローテクスキャン
特殊な機械を使って、輪切り状態のデータをこつこつと取っていきます。上の写真はそのデータを下に紙に書き出したものです。
この段階で、より支えたいところや逃がしたいところなど変更する事も出来るので弊社にとってはとっても便利!
クッションをカット
その型をを元に、クッションをカットしていきます。
このように、CTのように輪切りになるわけです。
昔は石膏で型を採っていたのですが水分が飛び固まった時にはかなり変形してしまいます。
この方法により、形状の再現率がかなり高くなりました。後の修正もそれほど必要有りません。
輪切りクッションをくっつける!!
硬くならない接着剤でくっつけます。
もちろんホルムアルデヒドなど含まない星4つの接着剤を使用!
合体させるとこんな感じになります。 写真情報がクッションの前になります。
起伏が普通のクッションと違い大きい事がわかります。
筋力が弱い方や、側湾が大きい方などこういったクッションだと安心です。
いかがでしょうか、オンリーワンのクッション製作!
すべての人に必要なものではございませんが、弊社はこんなクッションも作成可能です。
側湾・円背は矯正は出来ませんが、まだまだそれ以前の問題のお客様も多く、このクッションを取り入れることにより姿勢が良くなるケースも多いです。
腰痛などもこういったクッションの応用により緩和できます。
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