COLUMN
2.22016
スペシャルオリンピックスをご存知ですか?奥深いシステムご紹介。
先日、スペシャルオリンピックスのコーチクリニックを受講してきました。
私は完全に親目線でした~。 娘が頑張る場としてSOのシステムはとっても素敵に感じました。
そんなSOのご紹介です。
いつもより長文ですが、スペシャルオリンピックスを知っていただくには必要な情報と思いましたのでお付き合いください!
まずは、根本から。
スペシャルオリンピックスの使命
年間を通じた、さまざまなオリンピック形式のスポーツのトレーニングと競技会を、知的障害のある人たちに提供するものです。
スペシャルオリンピックスは体力の向上にはもちろんのこと、勇気を表現することや、楽しみを経験するためにも、継続的な機会を提供します。
アスリートはスペシャルオリンピックスのプログラムに参加することで、技術の習得や友情を、家族、地域の人々や他のアスリートといっしょに分かち合うことが出来るのです。
(SO日本 ゼネラルオリエンテーション標準テキストP2.より)
「この使命に沿ってシステムがしっかり出来ているんですよね。
アスリート、ファミリー(アスリートの家族)、ボランティア等、様々な方の役割が明確です。
誰か一人に依存するのではなく、誰かが抜けても成り立つように心がける。みんなが、自分の代わりに、人のサポートを意識すれば継続してスポーツ活動が可能になるなと。
これはスポーツ全般に必要なこと、誰かに頼るのではなく、みんなで作り上げる喜びを、分かち合う精神をもって行くことが大切だなと痛感しました」
アスリート?ファミリー?ボランティアとは
【アスリート:知的障害のある人で趣旨に同意し、メディカルチェックを受けて登録したひと】
「病気や怪我に繋がることがないように、適正なスポーツを探すためにも、メディカルチェックは重要です」
【ファミリー:アスリートの家族】
「やはり家族の協力は必須! と言うよりも。家族もいっしょに自分の子どもの頑張りを肌で感じることが出来る!と言うことですね。
家族にとって、子どもの大きな成長は、何にも変えられないことだと思います」
【ボランティア:一般で言われている無償奉仕とかではなく、同じ目標に向かってコーチ、事務局の仕事をしたり、すべての活動を支えてくれる人】
「親としては本当にありがたい仲間。そう仲間なんです。
一人ひとりが、大切な参加者として一致団結します。
それはスペシャルオリンピックスすべてにおいてみんなで理共有することでもあります」
さらに細かくボランティアについて。
コーチ、審判、イベント、財務、事務局、広報ITなど多くの方が関わってくれているます。
自分の得意な分野で頑張れればと思います。
スペシャルオリンピックスのはじまり
1962年、ユニス・ケネディ・シュライバーさんが自宅の庭を開放してデイキャンプをしたことが始まりです。
背景としてはお姉さんが知的障害であったことと、障害があるために一度もプールで泳いだり、トラックを走ったり、バスケットボールをしたことがない人たちに、スポーツを楽しんでもらいたいという願いから始まりました。
そして1968年イリノイ州シカゴのソルジャー競技場で第一回スペシャルオリンピクス国際大会がされました。
当時は米国26州とカナダから述べ1000人のアスリートが参加したそうです。
現在では、世界170カ国、450万人以上のアスリート、140万人以上のボランティアが参加しています。
Special Olympicsには、「s」がついています。
これは、日常的なトレーニングから世界大会にいたるまで、いつでも、世界中のどこかで、この活動が行われているからです。
大会の名前ではなく継続した活動を表す名前なんですね!
その継続についてはスポーツプログラムと言う決まりがあります。
1週間に1回以上、8週間以上のトレーニングを行う。
8週間のプログラムを終えたら、競技会を実施する。
競技会はトレーニングの成果ルールに従い発表し、みんなの頑張りを認め合う場として設けます。
競技会の種類も4年のサイクル動いています。
でまずはチームの発表会、記録会、競技会(プログラム終了時に実施)
次に、ブロックごとに、そして全日本(ナショナルゲーム)
最後にはワールドゲームと目標が設定されています。
もちろん地域で落ちてしまう子もいますが、頑張っていればチャンスはおとずれます。
アスリートに応じた協議種目も豊富です。
たとえば陸上で言うと
歩行10m(アシスタント付き歩行)やソフトボール投げなど、能力に応じた競技が用意されています。
面白いのが組み分け方!
性別、年齢、競技能力により、分かれます。
予選のタイムに基づいたり、転倒などした場合には普段のタイムを考慮して決勝を行います。
1~3位はメダル。 4位以下はリボンが授与されます。
途中棄権や失格の場合でも参加賞リボンが授与されます。
ただし、スポーツマンシップに反する失格は授与対象にはなりません。
マキシマムエフォートルール
予選、決勝を問わず、全力で競技しなくてはいけません。
(予選、決勝を通じて各アスリートが全力で競技しないと、予選の結果をもとに行うディビジョニングが適正に行われず、口頭による注意を受けたり失格になる場合がある)
「以上のようなルールもあり、競技会が広がりを見せているってすごいですよね!あらゆる技術能力に合わせて競技会に参加できる機会が等しく与えられるんです」
アスリート宣言
「わたくしたちは精一杯力をだして勝利を目指します。
たとえ、勝てなくても、頑張る勇気をあたえて下さい。」
これをわが娘が行っていると思うともう感動ひとしよでしょうね(涙)
アスリート、頑張る場、支援してくださる皆さん。こういった環境で得られる感動は素晴らしくエキサイティングなんだろうと感じます。
今回スペシャルオリンピックスのコーチクリニックを受講したのは、ダウン症の3歳の娘に役立つかなと思って受けました。
そうしたら、思っていたよりもかなり楽しいと感じました。
アスリート候補生の娘の成長を見ながら生きていけたらうれしいなと思いました。
世界大会に行って感動を分かち合ったらどんな思い出になるのでしょうか。わくわくしますね。
一つ残念なのは、テコンドーがまだ競技にないことです。 テコンドーが競技にあれば、私がコーチとして頑張れるのになーと思ったり。
しかし、まだ時間もあるのでその可能性も0ではないなと積極的に働きかけていければと思っています。
最後に
スペシャオリンピックスは生き方を変えます。
スペシャルオリンピックスは皆の心を動かします。
スペシャルオリンピックスはヒーローを生み出します。
スペシャルオリンピックスは、違いをたたえます。
(公益財団法人スペシャルオリンピックス日本)
スペシャルオリンピックスについて詳しい情報はこちら
2016年2月新潟大会の情報はこちら→スペシャルオリンピックス2016新潟大会
弊社地元でもスペシャルオリンピックに出場するチームがあります→999AC旭川
そしてやつの応援はこちら→ニッポンマンアスリートへエール
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。