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COLUMN
6.192017
想いを形にした車椅子。 キングオブオーダーメイド車椅子
今回はお客様からではなく、同業の企業さんよりお電話いただき製作が始まりました。
企業様よりお客様とつながらせていただきまして、お客様と施設のご要望をお聞かせいただきました。
なるほど弊社に依頼をいただけた理由が良くわかりました!
面白いほど想いが詰まっているご要望にテンションも上がりました。
普通のオーダーメイドでは収まらない、細部にわたって計算が必要な車椅子をご用命いただきました!!
数週間お時間をいただきどのように製作するか、メリット・デメリット・危険性の回避を提案。
お客様、施設より製作GOサインをいただき先ほど出来上がりました。
では今回のオーダーをご紹介いたします。
●”数年前は自走できていたけど、麻痺足左足の足首・膝・股関節3関節の拘縮により座位が取れなくなり車椅子からの滑り落ちの危険性を回避するためにストレッチャーに乗り換え、そのため自走が不可能になった”
●”自走が出来るようになれば意識の衰退も抑えられる”
●”ベッドからの移乗が容易に出来るようにして欲し”
●”骨折しやすいので安全性を確保して欲しい、特に左足”
●”大好きな歌手のコンサートに行きたい”
と言うことでこういった形になりました!
○麻痺足左足の残された稼動域を最大限に生かした座面レッグレスト形状を製作、右は通常の形状で足こぎしてもづり落ちづらい形状。
カバーは滑り止め素材のビニールレザーで仕上げました。 (イラスト赤い点のように左足がほぼ直線になるように製作)
○自走のタイヤを18インチと小さめの物を採用。ベッドからの移乗が容易になるのことと、こぎ易さが得られるベストサイズ。
当初は20インチでとしていたのですが、製作したデモ機を使用しての試乗で18インチがよいことがわかった)
○こぎ易さと後方へ転倒を防ぐため、車軸を後ろに6cm後方に設置。
○胸と腹筋間接あたりからゆっくり頭を起こして前を向けるように
○肘掛を着脱ではなく落とし込み式にして介助の負担を軽減
○股ベルト普段は使いませんが、不足のズレ落ち大作で安全ベルトとして導入
○足部は壁に激突しても骨折などの心配がないように頑丈なガード
○リクライニング角度は十二分に休憩が取れる角度に(150度)
リクライニング式、低床で自走式となるとコンパクトに作るむづかしくなるのですが、今回は150度を確保して車椅子の座幅38cmの車椅子が全幅が52cmで仕上がりました。(ハンドリングを片方しかつけていない、両方つけると55cm)
○折りたたみはかなりコンパクト、普通型よりもコンパクトです。
座クッション、ヘッッドレス、足部が脱着式なので取り外した状態。 肘掛も落とし込んでいるので座面とほぼ同じ高さ)背折れ金具が一番背の高いところですね。サイズは幅33cm×高さ50cm×奥行き75cm
これで大好きな歌のコンサートにもご夫婦で楽々いけることでしょう!
今回は通常のオーダーメイドl車椅子製作では行わない”デモ機の作成”を行いました。
世の中にこういった製品が無いので、実際に使ってみて検討することが出来ないからです。
また、こういった過程が無くては今回の車椅子作成は出来ません。
その分の費用がどうしてもかかってきてしまいますが、かけた費用以上に価値のある一台が出来上がりました。
夢をあきらめないで想いを是非お伝えください。 弊社のエンジニアが心をこめてご期待に応えさせていただきます。
圧倒的にローテクの依頼が多いですがもちろんハイテクのご用命もお待ちしております!
夢の車椅子製作実例ではこういった製品も作った事があります。
キャンピングカー用車椅子→ベッドになる車椅子
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