COLUMN
7.102025
姿勢保持装置のクッションの種類について
姿勢保持装置では、使用者の身体状態や日常の動作に合わせて、適切なクッションを選ぶことが重要です。ここでは、主に使われる3つのクッションタイプをご紹介します。
① 平面形状クッション(フラットタイプ)
もっとも基本的な形のクッションです。平らな面をベースに、厚みや硬さを調整することで、さまざまな姿勢に対応できます。比較的軽量で扱いやすく、姿勢保持装置の入門タイプとしても適しています。
特徴:
- 骨盤の安定や座位の基本姿勢をサポート
- シンプルで扱いやすく、通気性にも優れる
- 素材や構造の選択肢が多く、比較的安価
② 背張り調整クッション(テンション調整式)
背もたれ部分に取り付けたベルトで張り具合を調整できる構造です。背中の形状にフィットさせやすく、軽度~中等度の変形や側弯などに柔軟に対応できます。成長や体調の変化にもあわせて調整しやすいのが特徴です。
特徴:
- 背中の凹凸や左右差にフィット
- 張り具合の調整で長期間使用にも対応
- コンパクトで通気性が高い
③ モールドクッション(立体成形タイプ)
使用者の体に合わせて3Dスキャンや石膏で型取りを行い、立体的に作成されるオーダーメイドクッションです。重度の姿勢の崩れや左右差が大きい方にとって、最適な支持を提供できます。
特徴:
- 個々の体型にぴったりフィット
- 褥瘡(じょくそう)や変形の進行を予防
- 長時間でも安定した座位を維持可能
- 再現性が高く、修理や再作成もスムーズ(3Dスキャン方式)
利用者ごとに最適なクッションを選ぶことは、安全で快適な日常生活につながります。姿勢保持装置の導入時には、ドクターやPT・PTの皆さんと一緒に、弊社の専門のスタッフがしっかりと評価を行い、必要な調整やサポートを行いますので、ご安心ください。
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