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COLUMN
2.292020
姿勢保持は一日にしてならず。
姿勢保持と一言で言っても本当に深い世界です。
その世界を実例でほんの少しご紹介できればと思います。
姿勢保持とは
〇筋力が弱い方の姿勢を保つためのサポートを行い姿勢を作る。
〇緊張の強い方の緊張を極力取れる姿勢を作る。
〇嚥下や呼吸を整えるための姿勢を作る。
〇車椅子が漕ぎやすい姿勢を作る。
〇疲れない姿勢を作る。
等々様々な用途や手法があります。これらを複合していくことも必要になります。
今回は姿勢保持で、緊張をとる、呼吸をしやすくする、嚥下をしやすくする。
という姿勢保持について解説していきます。
最初の姿勢
〇腹部や胸部が丸まっている。
〇座面が短く前にずれていく。
〇体に緊張が入り車いすから落ちそうになる。
〇首の緊張が強い。
〇食事が十分にとれないので胃ろうにするか検討中。
新しい座クッションと背シートを導入した時の姿勢
〇座面がしっかりと大腿部と臀部をサポートし耐圧を分散します。前ずれがしづらい形状になっています。
〇腹部・胸部がもともとの可動域に余裕をもって適度に伸びています。これにより呼吸と嚥下がしやすくなりました。
〇まだ、首の緊張は残るものの、緊張もかなりほぐれています。
数日後の様子
〇首の緊張も収まり、嚥下がとても楽になり食事もとれるようになりました。
〇ひとまず胃ろうは回避です。
座面の耐圧分散と腹部と胸部の圧迫をとることにより緊張がほぐれた。
ということになります。
ご自身では言葉にできない方も緊張という訴えで生活のし辛さをアピールしてくださいます。
それを取り除くのが姿勢保持の一つの役目です。
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