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COLUMN
5.302017
ミリ単位の計算された車椅子。オーダーメイドシェルで快適生活!
体が大きくなた。でも住宅のトイレに一人で行くには車椅子の座幅は広げて欲しいが全幅は現状と同じ、さらに姿勢保持を強化したい。
そんな依頼が来ました!とっても嬉しいご依頼!!
でも、さすがに作成には時間がかかりました~。(大変お待たせしました~)
特に時間がかかったのは、背シートの形状です。
姿勢保持のために、背張り調整、背角度調整、背角度ももう少し高いところでもう一つ調整機構など試みてもなかなか安定せず、そんな中アクセスさんや昭和貿易さんのシェルのようなもので、さらに背中のこぶを痛くないように交わしてくれて、さらに円背に沿うようなしっかりとしたクッションが有ればかなり姿勢が安定することが判明。さらに車軸の位置を少し後ろ気味にすることでゆったり座りながらこぐことが出来るのでさらに姿勢が安定すると結論が出ました。
既製品では無理なので、背シートはフルスクラッチ決定!!
シェルは大きく分けて3つの支え、骨盤受け、胸下部受け、胸上部受け、骨盤と胸下の間にあいているのはこぶを逃がすための空洞です。
でもそのためにシェルに十分な強度が出ないのが問題。
骨盤受け付近から支柱を出して強度を確保。ここに体重がかなり乗るので重要な補強です!!
着脱もそれなりに容易に行えます。補強支柱を上げ、本体とくっついているヘソポッチを押しながら上に挙げれば取れます。ですので折りたたみもそれなりに容易です。
車椅子フレーム選択
最初はフルオーダーメイドで行こうかと思いましたが、一応かっこいいオーダー寸法の既製品も再確認(そのほうが低価格で短納期でかっこいい)
色々と調べました~。そういった中、自分で作りたい背シートと相性のよさそうな車椅子を発見!
松永製作所のA-MAX!!
寸法を詳細にチェック!!
●全幅クリア!
●座幅クリア!
●背シートつけられる!!
●本人が移乗も問題なく出来る!!!
この4拍子がなかなかそろっているのが無い中、この機種だけがその要望に答えてくれました。(感謝)
こぎやすさ確保のためのポイント
背もたれは腕が後方に出しても邪魔にならない形状。
持ち手グリップも通常のフレームより後方に、折りたたみ機構もつけて設置。
車椅子に乗り移りがしやすくなる仕組み。
床から車椅子に移乗します。
そのため普通の車椅子のフレームなどを利用しての移乗は難しいのでもう少し下の方につかむところを設けました。
フロントフレームにクランプで止まっているアルミ製のグリップです。
これが有るだけで一人で移乗が可能になります。
この一台は何回もの調査、打ち合わせ、仮あわせで出来上がった一台です!
カッコもよく出来ましたし、その後使っていただいているお客様より乗り心地は抜群だと太鼓判をいただきました!
姿勢の方もかなり安定しているそうです!
今回は結果が出てほっと一息です!! 今後も色々と確かめてより良いをご提供できるように一生懸命頑張ります!
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