COLUMN

🔷モールドクッションとは?


モールドクッションは、障害のある方の座位保持(姿勢保持)や褥瘡(じょくそう)予防のために、体型に合わせてオーダーメイドで作られるクッションです。

車いすや姿勢保持装置などに装着して使用し、骨盤や体幹を安定させることで、身体への負担を減らします。


🔷補装具制度でのモールドクッションの位置づけ

モールドクッションは、補装具費支給制度において「姿勢保持装置の付属品」または「単独支給」として位置づけられています。

✅支給対象となる条件の一例:

  • 重度の体幹機能障害下肢機能障害がある
  • 一般的なクッションでは姿勢保持が困難
  • 長時間座る必要があり、褥瘡のリスクが高い


🔷作成の流れ(例)

  1. 医師・セラピストの評価
  2. 補装具申請・交付
  3. 採型(型取り)
  4. クッション製作
  5. 適合確認・調整
  6. 納品


🔷COM泉屋のモールドクッション

COM泉屋では、3Dスキャニング技術を用いたモールドクッションの製作を行っています。

🔸特徴とメリット

  • 3Dスキャニングによる採型

    • 身体の形状を非接触で正確に読み取り、修正加工を施したうえでクッションを設計します。

  • 再現性の高さ

    • 石膏型と比較して、形状の変化が少なく精度の高い再現が可能です。

  • 採型時に環境を汚さない

    • 石膏や発泡剤を使わないため、ゴミや粉塵が出ず、施設を汚すことがありません

  • 清潔・安全な採型プロセス

    • 衛生的な環境を保ちやすく、感染対策にも優れています。

  • データの保存が可能

    • 3Dデータを保存することで、将来的な再製作や調整にも迅速に対応できます。


🔷制度上のポイント

  • 補装具費支給制度では市町村への申請が必要です。
  • 医師の意見書専門職の評価書が必要となることがあります。
  • 申請前に製作したものは原則として支給対象外です。


🔷修理申請について

モールドクッションは長期間の使用で変形・破損・フィット感の低下が起こる場合があります。

  • 補装具制度では、修理申請も可能です。
  • 特に成長期の子どもは、身体の変化が早く、定期的な修理や調整がとても大切です。
  • 必要に応じて、再評価や再採型を行うこともあります。


🔷関連用語

用語 説明
姿勢保持装置 旧称「座位保持装置」。姿勢を安定させる補装具
モールド加工 身体の形に合わせた立体的なクッション作成技術
単独支給 姿勢保持装置を使用しない場合にクッションのみ支給されること

姿勢保持には様々な理論があります。
詳しくはこちらをご覧ください→姿世の中の主なシーティング理論とCOM泉屋のアプローチ

 

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