COLUMN

補装具制度の改定──完成用部品の大幅削除は「改悪」か?

2025年4月1日、厚生労働省による補装具費支給制度の改定が行われました。
制度を日々見つめてきた立場からすると、「予想通り」という思いとともに、「物価高騰の中、金額が据え置かれたこと」にはやや落胆もあります。


■ 今年度の主な変更点:完成用部品の大幅削減

今回、特にインパクトが大きいのは、完成用部品の支給対象からの削除です。
完成用部品を多用していた事業者によっては、「死活問題」の改定と言えるでしょう。

 

削除された主な部品(例):

  • 大車輪の車椅子フレーム

  • 座クッション(※関連オプションは残されたまま)

  • テーブル

  • ヘッドレスト
  • その他、細かい部品が多数削除

個人的には…「アシストさんの頸部の継手」が削除されたのは痛手です。
値段もリーズナブルでユーザーが使いやすい優良製品だっただけに、復活を願わずにはいられません。


■ とはいえ、「完全にダメ」ではない

支給対象から外された部品も、**「特例補装具」**としての申請が可能です。

◆特例補装具とは?

使用者の生活・職業上、「これでなければならない」と認められる場合に限り、
制度上に明記されていない補装具でも支給対象として認められる制度です。

つまり、「制度に載っていない=支給不可」ではなく、工夫と根拠で乗り越える道が残されています。


■ 改定の本質は?「改悪」だけではない視点

一見、「改悪」「切り捨て」ともとれる今回の変更。
しかし私は、次のようにも捉えています。

  • これまでの制度は、必要性の曖昧さがあった

  • 今回の整理により、**「必要な人に必要なものを届ける」**という制度の本質に近づいた

つまり、「削る」ことが目的ではなく、制度を明確化するための一歩とも受け取れるのではないでしょうか。


■ 最後に一言

必要な方に、必要な製品を、きちんと届ける。

その想いを胸に、私たちはこれからも特例申請に全力で取り組みます。
制度の隙間に埋もれてしまわないように、現場の声を届け続けましょう。

■外部リンク
厚生労働省→福祉用具についてのページ

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